写真は、都デザインの沼野さんの作品を使わせていただきました。
説明文は、出場者の皆様のアピールを基に、私が感じた独自の感想です。
真っ先に日之出賞が発表されました。
実は、日之出賞は良い賞なのです。
エントリー№5
京ゆばブレッド
京都市の藤原陽子さんの作品です。
京都名産のゆばを生地に練り込み、中身にもゆばの佃煮を使用しています。
佃煮の中のちりめんじゃこが驚きですが、実山椒でアクセントをつけています。
洗練されたデザインで、上品な食パンのイメージを覆すインパクトのある味です。
カナッペにしてワインに合いそうなお洒落なパンです。
遠方よりわざわざ豊橋までお出で下さいましてありがとうございました。
藤原さんからご丁寧なお手紙を頂戴しました。
どうぞ来年もぜひ挑戦してくださいませ。お待ち申し上げます。
いよいよグランプリの発表です。
勝ち残ったのは徳岡さんと牧さん、どちらも二度目の出場です。
接戦の末、グランプリは、
エントリー№6
はちみつ酵母のはっさくブレッド
愛知県知多郡の徳岡みどりさんの作品です。
お父様の趣味の養蜂で採れたはちみつを酵母として、ご実家の三重県の
はっさくの皮から作ったピールを練り込んだほんわか優しい味のパンです。
ほんのり甘いはちみつの香りと、はっさくのさわやかさが生きています。
国産のくるみもあまり主張しないよう控えめに入れたとのことです。
ディスプレイもナチョラルで美しいです。
徳岡さんの暖かいほんわかした人柄・・・おおいなる真心・・が感じられます。
「家族のおかげ。」という徳岡さんの受賞コメントが、新たな感動を生みました。
準グランプリは
エントリー№3
自家製蓮根酵母の「蓮根のエクラ」
名古屋市の牧京子さんの作品です。
蓮根のフィリングにくるみ、コーヒー粒あん、ういろうも入った蓮根酵母に
拘ったパンです。
昨年準グランプリを受賞した蓮根のカンパーにュも美味しかったのですが、
今年は、よりふくよかな違った味わいがあります。
コーヒーと餡が意外にマッチして新鮮でした。
”エクラ”とは、つやのある、輝きのあると言う意味だそうですが、ディスプレイの
パンは金色に輝き、見た人は誰でも食べたくなるような美しさでした。
昨年、一緒に登壇した可愛いお子さん達との幸せなお姿が思い出されます。
どうぞ来年も再びチャレンジしていただきたいと思います。
いつもながら、出場者の皆様の熱い情熱に感動します。
全国アマチュアパン作りコンテストは、パン作りの技術を競うだけのものでは
ありません。ですから、パンのジャンルが違っても、あまり気になりません。
愛する郷土の食材を使って、愛する人と共に、愛する人のため作るという
思いが一番重要。
アマチュアのパン作りは、家族の応援に支えられ、団欒とともにある、
幸せの象徴とも言えるのではないでしょうか。
出場者の皆様の幸せが、末永く続きますよう・・・心からお祈りしています。