日之出は、お掃除屋さんの水モップやレンタル用のモップ以外にもいろいろなモップを作っているのですが、船の甲板掃除専用のモップもず~と昔から作り続けています。
モップといっても普通のカタチでは無く、魔女の宅急便に出てくる箒のような、長い糸がふさふさした大きなモップです。きっと皆様は見たことがないと思います。
そのモップのことを日之出では、以前からバレンモップと呼んでいるのですが、海上自衛隊様では、「ソーフ」または「ボンテン」というらしいのです。
調べて見ると、棒の先にハタキのようにモップ糸が付いているタイプはヨーロッパから来たらしい・・・先代のモップの歴史ノートにコンチネンタル型と書いてありました。
何だかお洒落ですね。
今でもヨーロッパでは船以外のところでもこの形のモップが使われているらしい・・・・私は行ったことがありませんので不確かなのですが、もしヨーロッパに行かれてご覧になられましたら教えてくださいね。
それにしても船上で、なぜこんな変わったモップを使うのでしょうか?
太い棒先に60㎝もの長さのモップ糸がふさふさ付いているのですから、水を含んだら相当重いのでは?と不思議になりました。
インターネットでいろいろ調べてみると、どうも甲板掃除だけでなく、体力強化訓練用に使われているらしい・・・長い航海中の運動不足解消のためと聞いて納得しました。
もう一つ驚いたことに、海上自衛隊で甲板掃除というと、甲板掃除だけでなく全ての掃除のことを指すらしいのです。
「ソーフ(バレンモップ)」の使い方も厳しく決まっていて、きちんと扱えないと一人前と認めていただけないとか。
使い終わった「ソーフ」はこのようにまとめて保管するらしいです。
日之出では、以前から横須賀の海上自衛隊様に納入してきたのですが、最近あちこちからお問い合わせをいただき、長崎(佐世保)や広島(呉)からもご注文をいただけるようになりました。
私がブログやFacebookに投稿したのをご覧くださったらしい・・・HPを通じて、一般の方から二本ご注文いただきましたが、どんな用途でしょうか・・・・ほんとうにありがたいです。
そんなわけで、最近毎月のようにバレンモップを作っています。
先月1300本、今月1700本の追加注文をいただきました。
手作りですので手間は掛かりますが、心を込めて良いモップをお納めしたいと思います。
ゆりこ