母は元気とはいえ、もう89歳、
4日間も一人では少し心配ですし、
いつも弟に任せきりなのも申し訳ないです。
社員にも仕事も家庭も同じように大事と言っているし、
ちょうどエクスマ塾で東京に行く用もあるので、
会社を休んで実家に応援に行くことにしました。
豊橋駅でヤマサさんのちくわとトマトしんじょうを、
品川駅エキュートで、なだ万のお弁当や、ポールのパン
シューマイや母の好きな和菓子などあれこれ買い揃え、
実家に向かいます。
母も大喜びで、コンビニのお菓子で歓迎してくれました。
二階の弟の部屋でお留守番しているのネコの
アナちゃんの様子も確認して一安心。
いつになく母と二人きり、昔話に花が咲きます。
伊勢で結婚してから父の仕事の都合で、四日市、
京都、東京と移り住んだこと、父が結核になったこと・・・
一緒に見たNHKの朝ドラの主人公の父親が結核で・・・
「私の父も結核で生命が危なかった。」ことを聞いてみると・・・
「結核の伝染を恐れすぎ、心を病んで子どもに手を掛けた妻
のことが新聞で騒がれ、お父さんが心配したのよ。」と大笑い・・・
父の仕事が不調だった時のことも面白そうに話します。
「ほんとうにお母さんはのんきで無邪気でいいよね。」
と、弟と話したりしていたのですが・・・
父が病気だった幼いころ、お掃除をしながらそっと
泣いている母の姿を見たことがありました。
母は昔から愚痴はいっさいこぼさない人
だったことを思いだしました。
「私はなんて幸せなんだろうと嬉しくて眠れなかった。」 と、朗らかに話す母ですが、父が亡くなった5年前には ほとんど歩けないほど体調を壊していたのです。
翌朝、母手作りの柚子茶と文旦の砂糖漬けでくつろいでから
セミナーに出かけました。
母のお世話をしに来たつもりでしたが、 励まされたのは、私の方でした。
昔主人の祖母が亡くなった時、同じように感じました。 お世話をしていたつもりで、実はお世話になっていたのだと。
母が元気で幸せでいてくれることに感謝して、
毎日を大切に過ごしたいと思います。
ゆりこ