日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本です。
愛の溢れる会社にしたい、そんな想いで努力してきましたが、一筋縄で行かないこともあります。適材適所での配置転換も褒めていただきましたが、実は心の問題での移動もありました。
人の悩みの80%は人間関係にあると聞いたことがあります。 どうしても相性の悪い人がいるのです。
前向きに考えて、その人の良いところを見てくださいと言っても、仕事だからと正論を押しつけても追い詰められてしまうことがあります。そういうときはその人が潰れてしまわないように一時的避難の意味も込めて、移動させます。
その代わり自分の選んだ道に責任を持ってもらいます。
夜遅く「もうダメです。」とメールが来た瞬間、製造担当と事務担当の入れ換えを決意したことがありました。各々得意分野を捨てて、新しいことをやるのですから、会社は損になります。とりあえず二人とも主任手当を返上(減給)して、再出発したのでした。
自分で選んだ道とはいえ、慣れないことばかりで大変だったと思いますが、ほんとうに頑張ってくれました。今では、その部署のエキスパートとして活躍しています。
時がたち仕事に自信がつくと、冷静にみられるようになります。
「あの人も悪気があったわけでなかった。」と、今では仲良くしているのが可笑しいです。
弱音を吐いて言ってくれるならいいのですが、自分一人で耐えて円形脱毛症になった人も、悪気の無い噂話に傷ついてやめた人もいます。ほんとうに人の心はデリケートです。
そんなわけで、日之出では噂話はしないようお願いしています。
他人のことは話さないで、自分の趣味や子ども孫やネコや犬の自慢話など自分のことばかり話すので、賑やかで楽しそうです。
それでも問題がある時は、問題の当事者を呼びズバリと話します。私は日之出のメンバー全員が大好きなので、たいていは心が通じて気をつけるようになってくれます。皆いろいろ癖や短所もありますが、基本的に真面目でいい人ばかりなので、年とともに人格が良くなっていくのが嬉しいです。
ゆりこ