バイオビジネスの未来像を技術と理念の両面からお話しくださいました。
過去には、知る、解明することが中心だった生物・自然科学は、
昨今は制御する事が重要になってきました。
少し前は、病気を撲滅する、戦う医療でしたが、今では病気を予防する、
病気と共に生きる、生活の質を高める医療が中心になってきています。
脳のニューロン(神経細胞)のシナプスは、コンピューターの
10万倍の能力があります。
生物を制御するのは難しく、生物外のあらゆる技術が必要です。
日本は、技術力は、アメリカに次いで世界第2位ですが、国際競争力は、
フィンランド第1位、アメリカ第2位に比べ、世界で20位に落ちてしまいました。
成熟産業で勝ちましたが、DRAM等の先端技術の成長産業では
韓国等新興国に負けてしまったのです。
企業が集中戦略を取れなかったことや、経験による判断ミス等が、
原因として考えられます。
今後は、自社生産(高級品)と、委託生産(汎用品)を両立を図るべきです。
また、オープンアーキテクチャー(技術の公開)を押し進め、各方面と
連携していくことが、ますます重要になってきます。
武藤先生の今の一番の夢は、「若い人を育てたい。」ことだそうです。
ヒューマニティにとみ、とてもわかりやすくお話し下さいました。
ありがとうございました。バイオ技術が身近になった気がしました。
武藤先生・天野先生・石山貴之さん(光産業創成大学院大学事務局) です。