日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本です。
専業主婦のころ、図書館ボランティアをしていました。子どもが大好きなので遊んでもらっていたというのが正解かもしれません。土曜日の午後、図書館の「おはなしのへや」で、幼児や小学生に本を読むのですが、こどもの心にす~と入っていけて、共感が生まれた時の一体感が好きでした。
普段は絵本や紙芝居を読むのですが、夏休みの図書館祭や小学校の行事などのときは、しかけ絵本や大型紙芝居を自分たちで作って上演することもありました。
あるとき、絵本作家のさとうさとるさんの「おおきな きが ほしい」をしかけ絵本にして、近所の小学校の夏祭で上演しようということになりました。上にどんどん伸びる大きな木ですから、大きな巻紙に下から順番に描いていくことにしました。
絵の上手なSさんが、あらましの下絵を描き、太い線で輪郭をかいた後、葉っぱや木肌などを私達が絵の具でぬります。はしごを別に作って木の絵に貼り付け、主人公のかおるは画用紙に描いて針金をつけ人形劇のように移動させます。うろの中を通るシーンでは、木肌を貼り付け、実際に通り抜けられるように工夫したり、だんだん熱が入ってきます。圧巻は木の枝が三つに別れているところに家を作るところです。四季の移ろいをながめる窓と、ホットケーキを焼く台所が必要です。更に上にはリスの穴と見晴台、空には小鳥も飛んでいます。
数カ月間、夢中になって製作して、素晴らしい力作ができました。その夏、小学校の体育館で上演して、子どもたちにも喜んでもらいました。
大満足でしたが、ひとつだけ問題がありました。
巻紙があまり長くなってしまい、体育館でしか上演できなかったのです。(笑)
「おおきな きが ほしい」は1971年に発行された名作ですが、今でも子どもたちに愛読されているそうです。
おおきな きが ほしい
私もですが、友人にもツリーハウスを作りたい方がたくさんいらっしゃいます。子どもたち、いや大人にとっても「憧れのツリーハウス」ですね。
子どものころの楽しい、嬉しいを忘れない大人でいたいと思います。
ゆりこ