日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本ゆり子です。
豊橋市は今年110周年を記念して、「夏色 MERRY blossom ~笑顔あふれる花のまち~」と題して、市民が育てた「ひまわり」で町中を飾ろうというプロジェクトを企画しています。「ひまわり」というニックネームを持つ私にとって、わくわく楽しみのイベントです。
太陽に向かってまっすぐ咲くひまわりは明るく元気で大好きなのですが、それだけではない理由があるのです。
私が社長になったころ、社運を賭けて開発したエコモップの正式名が「ひまわり」なのです。大手自動車部品メーカーさんの手袋をリサイクルしてワタに戻し、エコ糸を紡ぎ、エンドレス糸を造りモップに縫い上げる、試作から耐用試験をクリアーするまで1年もかかった苦心作でした。全社一丸を目指して頑張っていたこともあり、社員全員からモップ名を公募したのです。100以上の応募名の中から、社員さんの選考委員会に選ばれたのが、玄関マット工場長の考えた「ひまわり」です。日頃無愛想で厳しいS工場長が賞金を商品券に換えて、マット工場全員に配ったと聞いて、胸が熱くなったことを思い出します。その後工場運営方針に合わず、日之出を去ったS工場長ですが、今でも時折思い出し、仕合わせでいてくれることを祈っています。
その後銀行のセミナーでトヨタ自動車で人材教育をされていた肌附安明先生と出会い、大変お世話になったのですが、リーマンショックで弱っていた私を励ますために贈ってくださったのが、「ひまわり」の写真でした。
そのお気持ちが嬉しくて、先生のひまわりのお写真を背景に経営理念を印刷して、会社中に掲示していました。素晴らしい方々をご紹介くださり数々の楽しい思い出をいただいたことは、感謝してもしきれません。
そんなわけで、「ひまわり」には特別の思い入れがあり、大切な花の名前なのです。私も「ひまわり」のように明るく前向きに進んで行きたいと願っています。
皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ひまわり