日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本ゆり子です。
日之出では大勢のシニアメンバーが活躍しています。
ディミーティングでは、いつも熟練のシニアは会社の宝、できれば100歳までも勤めてほしいとお願いしているのですが・・・
勤続三十数年のよしこさんから退職願いが出ました。
控えめで優しい方ですが、縫製技術は一流、きれいなお仕事をしてくださっています。
ミシン仕事が大好きで、ご主人が亡くなられた後も、生きがいを持って働いついてくださっていたのですが・・・右腕が痛くてドクターストップがかかったのです。
聞けば、数十年前に脛骨を痛めて手術して良くなっていたところが、最近痛みが出てきたとのこと。以前から息子さんには、「そろそろ家でゆっくりしたら」と勧められていたこともあって、決断したようでした。
とても残念でしたが、お身体のことですので、仕方がありません。
同じ年代の方が辞めるとなると、社内に影響が出てきます。
日本の経済的発展を支えたシニアの皆さんには、特別な美学があります。
「仕事ができて、惜しまれるうちに辞めたい。」
家族の方々も、家でのんびりしてもらうのが、本人の仕合せと思っている風潮もあります。
でもそうでもないのです。
仕事の好きな人は、できるだけ長く会社に勤める方が断然楽しいのです。 お給料をもらうということは、社会の役に立っている証拠です。
幾つになっても人や世の中のためになれることが嬉しいのです。 福祉でお世話になるより、人の役に立てる方がはるかに楽しい・・・
こんなことを話して、シニアのKさんやTさんに後数年勤務していただくようお願いしました。
高齢化社会を迎えた日本、これまでと同じ福祉サービスは難しいと心配されています。
できるだけ長く働いて、役に立つことは大きな社会貢献だと確信しています。
日之出は、若い人もシニアも気持ちよく楽しく働けるよう環境を整えたいと思います。
ゆりこ