日本初のモップメーカー日之出株式会社の松本ゆり子です。
私が社長になった時、シニアの経理部長から二つの助言を受けました。
一つは毎日工場を見回ること。 二つ目はタイムカードを確認すること。
それこそ、昔風の金庫番のようなベテラン女性部長でした。
パソコンは全然できないけれど、頭の中がコンピューターのように数字がビッシリ詰まっていて、男性経理担当が作る立派な資料より、ずっと正確だったのです。
70歳を過ぎ、兄弟や従妹たちと自由に旅行したいと退社されたのですが、大事なことがすべて記載されたノートは、私以外誰にも見せないと約束して、残してもらいました。
それ以来、二つの助言を守ってきたのですが、最近時々工場に行かない時がありました。単に忙しくて行けなかったこともありますが、つい忘れた時もあったのです。そういえば、半年ごとにする個人面談も一年以上やっていません。
ディミーティングでみんなに話していても、一人一人に向き合って話すことは重要です。
先日揺れ動いたベテランの方々の気持ちに、気づいてあげられなかったのかなと反省しています。
皆の心に沿った経営をしていけるといいなと思います。
ゆりこ