世界的な寒波の予報通り、豊橋にも大雪が降りました。
雪が降りだした土曜日、車の運転が心配で徒歩で通勤しました。
雪が降る中を歩いていくと何だかワクワクしてきました。
京都に住んでいたいた幼いころ、みぞれが降って寒かったおぼろげな記憶はあるのですが、故郷の伊勢ではほんの少しの雪しか降らなくて、母がお盆の上に雪ウサギを作ってくれたのがやっとでした。

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東京に引っ越した小学生の頃、一年に数回雪が降ると大喜び、雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり、大はしゃぎでした。高校生になって初めてスキーに行き、雪山が大好きになりました。吹雪の中での短大のスキー講習は、さすがに辛かったけれど、就職してからも何度となくスキーに出かけました。
就職して初めての新年の出勤日に大雪が降って、振袖が着れなかったのはちょっと残念でした。当時は新年初出勤に着物を着ていくことが一般的でしたが、いつからかその風習も無くなってしまいましたね。通勤に困ったこともありましたが、雪が降るということはとても嬉しいことだったのです。

松本家にお嫁に来て、最初雪が降った日のことです。
「いやなものが降ってきましたね。」と祖母が言ったのです。
まさにカルチャーショックでした。

世間知らずでのんきな私は、雪を嫌なものだと感じる人がいるとは思ってもいなかったのです。その後も雪が降るたびに、子ども達は雪遊びを楽しみました。

末娘が生まれ病院を退院する日、窓の外は雪、しかも車の窓が壊れていて少し空いていました。振り込む雪が赤ちゃんにかからないように必死だったことを思い出します。

大雪が降って、車庫の前が根雪になってしまい、2週間も車が出せなかったこともありました。
困るのは家の前の道路の雪かきです。私が雪かきをしていると、祖母が後を追って出てくるのが危険でした。アパートに住んでいた友人に電話して応援を頼んだこともありました。友人のアパートでは大家さんが管理してくださるので、雪かきはしなくてよかったのです。友人が、二つ返事で駆けつけてくれ、お向かいの友人もも一緒に雪かきをしてくださり、ほんとうにありがたかったです。

仕事を始めてからは、以前のように呑気でいられなくなりました。
皆の通勤も心配ですし、レンタルに出かけるダストクリーンのことは特に気になります。
センター試験の受験生や、雪国に暮らす方々のご苦労も並大抵ではありません。

でも各地の雪まつりもありますし、楽しいこともありますね。
雪が降ってくるときのワクワクした気持ちと、幻想的な美しさはやっぱり素敵だと思います。

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ゆりこ

投稿者 yuriko